2020/01/21 11:46

塗り壁を家づくりに採用したいという方多いですね。

塗り壁を採用したい理由はどんなところにあるのでしょうか。
調湿性能や見た目などいろいろあると思います。

私個人としては職人さんが作り出すコテの印影が
何とも個性的で好きです。

しかし、塗り壁といえばフラットというイメージが
浸透しているのかもしれません。

フラットに仕上げたいという声をよく聞きます。

塗り壁のフラット仕上げ、コテ仕上げって?

アトピッコハウス事務所 ゆず コテ波仕上げ

自然素材の内装材専門メーカー、アトピッコハウスの内藤です。

塗り壁のフラット仕上げというのはとにかく平たんにつるつると
仕上げることを言います。

コテで仕上げる左官材はコテの跡が少なからず残りますが、
それをなくす、または最小限にすることをフラット仕上げといいます。

フラット仕上げは職人さんの腕にかかってきますが、
そもそも材料としてフラットにできるものとできないものがあります。

なぜフラット仕上げができないのか?

昔の漆喰壁はフラットに仕上げることが多く、それが職人さんの
力量であり、腕のいい職人さんの仕事ではそれこそ鏡のように
ピカピカにすることができました。

このコテ跡を消すという施工が難しく、職人さんの技術を
必要とするのです。

本漆喰はフラットが主流だった

昔の本漆喰は土壁の上に施工することがほとんどでした。
そこに石灰石やスサなどで作られた本漆喰を塗っていきます。

本漆喰は乾く前に霧吹きなどで水をかけて湿らせながら
何度も何度もコテでこすってフラットに、平滑に仕上げます。

本漆喰は何度もコテでいじっても色むらやヒビなどには
なりません。

空気に触れることでゆっくりと硬化していく本漆喰と違い
今の左官材は、硬化が早いものがほとんどです。

硬化がゆっくりな本漆喰は水分を足すことで柔らかくなり、
きめ細やかな修正ができるのです。

現在の家の壁はほとんどが石膏ボードです。

石膏ボード下地に合わせた塗り壁材が販売されていますが、
多くがコテ跡を残すことで美しく仕上げられるものになります。

現代の左官材は乾きも早く本漆喰とは扱いが違う

水で攪拌した左官材はソフトクリームのような感じです。

それを壁に乗せていくわけですが、一度壁に乗せた上に二度目を乗せた時に
少なからず段差が出ます。

また、重力もありますので厚塗りすると下に流れようと
するということもご想像いただけると思います。

さらに乾きが早い材料の場合、その段差を平滑にしようとしたときに
乾き始めている部分をごちゃごちゃいじることとなり、
失敗するということにつながってしまいます。

現にアトピッコハウスの塗り壁材は全てフラット仕上げができません。

上記の理由からフラット仕上げはできないのでコテ跡を残して
美しく仕上げましょうね。と説明を受ければほとんどの方は納得されると思います。

しかし、お客さんの希望だからと職人さんに無理なフラット仕上げを
押し付けるのは結果としてお客さんのためにならないのです。

施工側と依頼側の認識の不一致があるのかも

コテ跡を残して施工することで美しく仕上がる塗り壁ですが、
コテ跡を残すという施工をゴツゴツとした凹凸のあるものと
思っていらっしゃる方もいるのかもしれません。

また、一言でフラットといっても建て主が言うなんとなくフラットと
職人さんの思う究極のフラットはまったく違うものです。

フラットよりもコテ跡をつけるほうが高くつくと
お考えの方もいらっしゃるのかもしれません。

実際にはコテ跡をつける施工よりもフラットに仕上げるほうが
時間がかかるし、手間もかかります。

また、フラットに仕上げられる材料を探さないといけないので
使える建材も限られてきてしまいます。

いかがでしたか

コテ跡をつけることで唯一無二の壁となるのが左官材です。
職人さんの仕事で、一つとして同じものはありません。

極端な話、コテ跡を残したくないならペンキでもいいのでは?

せっかく塗り壁を選ぶのあれば光の当たり方で表情を
帰るコテ跡の印影をぜひとも楽しんでいただきたいと思います。

アトピッコハウスではコテ仕上げが美しいはいから小町を
ご用意しています。

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