2020/01/21 12:09

情報があふれている現代。

分からないことはついついネットで、スマホでササっと検索
してしまいますよね。

果たしてどの情報が正しいのか。
それを見極めることは大切ですが、難しいです。

先日お客様から、珪藻土100%の塗り壁を扱っていないかと
お問い合わせをいただきました。

ネットで見かけたそうです。

珪藻土100%の塗り壁材はあるのでしょうか。

そもそも珪藻土って?

珪藻土100%の塗り壁ってあるの?

自然素材の内装材専門メーカー、アトピッコハウスの内藤です。

珪藻は植物プランクトンで、海や池、湖などで条件が合えば
繁殖します。

それらの珪藻がやがて死に、分解されて残った殻が年月とともに
水底に沈殿し積み重なって化石化したものが珪藻土です。

珪藻土は二酸化珪素でガラスと同じ主成分です。

珪藻土自体の歴史は古く、古代ギリシャでは研磨剤やレンガとして
使われていました。

七輪は昔からある身近な珪藻土

日本では保温断熱効果が高いことで古くから七輪に利用されていました。
軽く、断熱性に優れ火持ちがよく外側が熱くなりにくいので
持ち運びもしやすい。

なにより、土にかえりますからエコでもあります。

かつてはどこの家庭にもあった七輪は長年庶民の食文化に
寄り添ってきました。

今では珪藻土の特徴である多孔性を生かしてビールを作る際のろ過材と
しても使われています。

珪藻土塗り壁って?

珪藻土自体の歴史は古いですが、塗り壁材としての歴史は
わずか20年程です。

調湿性、消臭性が良いということで注目を集め、
今では定番の塗り壁材となっています。

珪藻土は珪藻の化石であることは先述の通りですが、
その化石が多孔質という性質を備えているのです。

多孔質とは目に見えない小さな穴がたくさん空いているという
意味でその小さな穴に余分な湿気やニオイを吸い込んで
調湿や消臭してくれるのです。

しかし、掘り出したばかりの珪藻土は穴に不純物が詰まっており、
そのままでは調湿性を発揮することができません。

珪藻土を1000℃近くの高温で焼くことで珪藻土の穴に詰まった
不純物を除去するのです。

珪藻土塗り壁はどうやって固まるの?

漆喰は空気中の二酸化炭素を吸着しながら徐々に石灰石に
戻っていきます。

いうなれば自身で固まる力を持っているということです。

しかし、珪藻土には自身で固まる力はありません。

ということは何らかの接着成分を入れないと、塗り壁としての
珪藻土は完成しないということです。

珪藻土100%の塗り壁というのは存在し得ないということになりますね。

珪藻土を固める接着成分が重要

珪藻土塗り壁を作る接着成分は重要で、接着剤や糊を入れてしまうと
肝心の穴をつぶしてしまい、調湿性能を損なってしまいます。

ですので珪藻土塗り壁を選ぶ際には接着成分がどのようなものか
ということが重要になってきます。

アトピッコハウスの珪藻土塗り壁はいから小町は
ニガリとマグネシアを使っています。

マグネシアは胃薬などの医療品に使われる成分です。

この組み合わせで固めることでメッシュ状の結晶構造になり
珪藻土の穴をつぶさずに固めることができるのです。

ちなみにアトピッコハウスで扱っている珪藻土塗り壁はいから小町は
珪藻土含有量は40%ですが、調湿性能は24時間で1㎡あたり241gの吸湿です。

いかがでしたか

珪藻土は自身で固まることができないので、
必ず固める成分が含まれているということですね。

珪藻土100%の塗り壁というのは存在しないです。

情報があふれている現代、きちんとした知識をもって
正しいものを選びたいですね。

アトピッコハウスでは上質な珪藻土塗り壁「はいから小町」を
ご用意しています。

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アトピッコハウスは、無垢・珪藻土・漆喰・クロス・畳など
オリジナルの自然素材内装材を、製造販売する会社です。

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